自己投資にオススメな使い方8選|使うべき月の金額はいくら?

自己投資 オススメ

自分を磨くためにお金を使う自己投資。

日本は貯金が美徳のような文化なので投資という言葉に抵抗を持つ方も多いでしょうが、目先の利益にばかりに捕らわれ、その先の未来を意識してお金を使っていかなれば、将来的に必ずそのツケが回ってきます。

しかし、自己投資といっても種類がたくさんあるし、そもそも一体どれが自己投資にあたるのかよく分からないという方も多いでしょう。

そこで今回は「自己投資にオススメな使い方8選」ということで自分の価値を磨くために、どういったところにお金をかけていけば良いのかについて紹介をしてみました。

また、一月あたりの自己投資額の目安についても紹介をしていますので、ご自身のスキルアップのための参考にしてみて下さい。

 

自己投資に関する調査結果(2010年)

産業能率大学が2010年行った働く個人の方を対象にした調査では、ビジネスパーソンが自己投資として学習に投じた金額は平均で年間7.5万円(1月あたり6250円)という結果になったそうです。

自己投資 月 金額

画像出典:産業能率大学総合研究所

さらに自己投資先の内訳についても公開されています。

自己投資 月 金額

多かった順に、

  • 書籍等の購読(43.1%)
  • 通信教育の受講(10.7%)
  • セミナー・イベントへの参加(10.0%)

となっており、書籍が自己投資先としてダントツで大きい割合を占めました。

自己負担のみで行った学習活動となっているので、この中には企業からの研修などは含まれていないようですね。

 

自己投資とは?

そもそもこの自己投資という非常に曖昧な言葉は一体どんな言葉なのでしょうか?

goo辞書などを使って調べてみましたが、どうやら「自己投資」という言葉は存在しないみたいです。

ということで恐れながら、僕が勝手に自己投資という言葉に定義を与えてみました。

自己投資とは、将来に渡るリターンを多くすることを目的として、自分自身の価値を高めるためにお金を使う活動のこと。

 

お金の使い方は、そのお金を使うことによって得られる価値と比べることにより次の3種類に分けることができます。

  • 消費:「使ったお金=得られる価値」
  • 投資:「使ったお金<得られる価値」
  • 浪費:「使ったお金>得られる価値」

関連:消費・投資・浪費の違いを理解してお金の使い方を知ろう!

「投資」と聞くと「株式投資」や「不動産投資」が思い浮かびますね。

株式投資であれば、将来的にその企業が今よりももっと成長して株価が上がり、より大きなリターンとなって返ってくることを期待しています。

自己投資はこれの自分バージョンといったところで、要するには自分の知識向上やスキルアップ、ネットワークづくり等に積極的にお金を使って、将来の稼ぎ力アップに期待をかける活動のことです。

 

上の産業能率大学の調査結果では主に自己投資の定義を「学習」に絞っているようですが、投資の概念が「使ったお金<得られる価値」だと考えれば、自己投資にはそれ以外にも以下のものが含まれるでしょう。

  • 人格磨きのための投資(旅行、趣味 etc)
  • 美容・健康のための投資(食べ物、ジム、美容室 etc)
  • 人脈作りのための投資(交流会への参加 etc)

旅行や趣味にお金を使うことが自己投資というのはあまりピンとこないかもしれませんが、これにより自分の人間性に深みが出て人格や教養が磨かれるのであればそれは紛れもなく自己投資です。

ビジネスとは人と人との関係において成り立つもので、人格や教養の良し悪しは稼げる能力に直結します。

その意味では食べ物も「体が資本」という言葉の通り、健康的でエネルギーに溢れた体を作り仕事の生産性をアップさせることに繋がるので自己投資に含まれますね。

ですが、逆にいくら資格の教材を買ったり、ジムに入会してお金を支払っていても、買ったまま勉強しない、入会してもあまり通っていないとなればそれは投資ではなく浪費となります。

よって、自己投資というのはそのお金を使った時点ではそれが本当に自己投資にあたるのかどうか判断するのが難しく、一概にこれをすれば自己投資というようにカテゴライズすることはできません。

ただお金を使うのではなく、その後で「使ったお金<得られる価値」となるようにしっかり行動をすることが大事というわけです。

 

自己投資に使うべき月の金額ははいくら?

自己投資をする時に気になるのが、「一体毎月のうちどれくらいを自己投資に充てればいいのか」ということ。

これに関してはいろんな人が意見を述べているので一概には言えないのですが、NHKの「あさイチ」にも出演していて、FPとして活躍されている横山光昭氏によれば理想的な支出のポートフォリオは以下のようになるとのことです。

消費 投資 浪費

支出のうち投資の比率は25%にすべきということですね。

平均的なサラリーマンの月の手取り収入は、ボーナスもならして考えればおそらく30万円ほど。

このうちどれくらいを貯金に充てるのかによって変わってきますが、仮に5万円くらい毎月貯金すると考えると25万円の25%にあたる6万2500円程度を投資に充てるべきということでしょう。

 

また、別の方の意見で稼ぎたい年収が決まっているのであれば「目標年収の10%を年間の自己投資で使うべき」というのもあります。

もしも仮に一つの大台である年収1000万円を目指すのであれば、1000万円の10%なので100万円を年間の自己投資として使います。

平均的なサラリーマンの年収は400万円程度ですので、100÷400でこれもまた25%となります。

ということで支出のうち25%が投資、及び自己投資として「使ったお金<得られる価値」となるように使うのが良いようですね。

 

自己投資にオススメな使い方8選

資格取得

自己投資と聞いて真っ先に思い浮かぶものはおそらくこれでしょう。

英語、ファイナンシャルプランナー、宅建、会計、情報処理などなど世の中にはたくさんの資格がありますね。

会社によってはこの資格を持っていれば月の給料がいくらアップする、昇格の条件となっているなど収入に直結するところもあります。

資格は持っているだけでその分野において知見があるのだなと簡単に判断できますし、転職をする際にも有利になることが多々あります。

市場での自分自身の価値を上げるという意味では非常に良い自己投資の方法ですね。

ただし、闇雲に取れば良いというものではありませんので、自分が将来的に進みたい道としっかり関係したものを選びましょう。

また、資格取得のためにできることは教材を購入したり、通信講座を受けたりといろいろありますが、僕のオススメは資格学校に通ってしまうことです。

会社で働いているとどうしても平日は時間がなくて、資格の勉強が疎かになることが多いはずです。

しかし、学校に通うことで勉強のペースメーカーとして機能してくれるようになりますし、そこまでしたのに勉強しないなんて勿体無いという心理が働いて嫌でも勉強するようになります。

意思が弱くて長続きしなさそうだなと思う方はぜひ資格学校に通ってみましょう。

やると決めたら徹底的にやることがオススメです。

 

僕たち人間には寿命がありますが、一方でこの世の中に状況は無限にあります。

世の中の出来事全てを実際に体験して自分の人生における糧とするのはどう考えても不可能ですので、だからこそ僕たちはそれを本を読むことで少しでも補おうとするわけです。

そうしてたくさんの本を読んで他人の人生を疑似体験するうちに、どんな状況に陥っても生き抜ける強く靭やかなマインドが醸成されていきます。

実際に、ある調査結果によれば全国の20代・30代のビジネスパーソンが過去1年間で読んだビジネス書の平均が3.1冊程度ですが、30代年収3000万円の人の平均読書量は月に平均9.88冊、1年間で118.6冊なんだそうです。

本を読む習慣があるかどうかは、こんなにも年収と関係してくるのですね。

本は、その人がわざわざ本を書いてまで伝えたかった何かがそこに書いてあります。

それはその人が一生かかって掴み取った何かかもしれません。

それをたったの1500円くらいで手に入れられるのですからこんなにも優良な投資先はないですね。

また、本だけでなく本棚、ブックカバー、栞にお金をかけるのもありです。

ただし、本も買ってから積読状態になってしまったり、読み終わることが目的となって内容が全く頭に入ってないとただの浪費になってしまいます。

よって、これまであまり本を読む習慣がなかったという人は、まずは正しい読書の方法を知るための本を読んでみることがオススメです。

 

ジム

将来に渡って健康でいたいのであればぜひジムに通って定期的に運動をしましょう。

体は全ての資本で、病気になってしまっては何もすることができません。

最近のジムではダンスやボルダリングなどなど、筋トレ以外の様々なプログラムも用意されているので興味があるものを選んでみても良いでしょう。

しっかりと体を動かすことでストレス発散に繋がりますし、運動をすることで頭の働きが良くなることは数々の研究で発表されている通り。

それに、やはり男性でも女性でもすっきりとした体を手に入れて異性から少しでも良く見られたいですよね。

 

外見

これは女性だけでなく、男性も同じです。

人は思った以上に人のことを外見で判断しています。

整体で体の歪みを治すでも良いですし、エステにいって脱毛をしたり、美容室にいって素敵なヘアースタイルにするのも良いでしょう。

化粧水、ひげ剃り、洗顔フォーム、シャンプーなど毎日使うものほど天然素材できちんとしたものを選びたいところです。

また、一着ぐらいは勝負時のための高めなスーツを持っておくというようにファッションに使うのも良いかもしれません。

外見と中身は密接につながっていて、外見を磨くことでセルフイメージが上がり、自然と内面も磨かれていきます。

外見も中身も素敵な人間を目指していきたいですね。

 

食事

僕たちの体は普段自分が食べているものからできています。

よって、自分が口に入れるものを変えれば自然と体つきや考え方までも変わってきます。

これからもまだ何年、何十年と付き合っていく体のために、普段の食生活を見直して、ちょっと値が張るようでも本当に体に良いものを食べるようするのも立派な自己投資です。

もしもいつも節約をするためにお昼は簡単にコンビニで済ませるといった具合になっているのであれは、1000円ぐらい出してでもしっかりとバランスの整った定食を食べましょう。

 

寝具

人間は一生のほとんどを寝て過ごします。

人の一生を80年とすると睡眠時間に使う時間というは3分の1から4分の1くらい。

年数にすると、20年から25年くらいの時間を睡眠に使っているわけです。

となれば、寝るための環境を整えて上質な睡眠を取ることができれば、日中の生産性を高めることになり自己投資につながります。

羽毛布団、シーツ、まくら、ウォーマー、空気清浄機など自分に合った寝具を徹底的に探していきましょう。

 

旅行やライブなどの実体験

人間性を磨くという意味では、旅行をしたり、アーティストのライブに足を運ぶなどして、様々な経験をしましょう。

特に人生観を変えるような素晴らしい体験ができたらグッドですね。

仕事一辺倒の人間では面白くないですし、人生には遊びが必要です。

特にオススメなのはやはり海外旅行。

海外では日本とは全く違った文化にとても驚かされます。

社会人だとなかなかまとまった休みを取るのは難しいかと思いますが、アジアなどの近場でも良いでぜひ行ってみることがオススメですね。

 

自分のビジネスを持つ

それから最後に、自分のビジネスを持ってそれに投資をすること。

最近では大手の企業でも副業を容認する動きが出てきていますが、これはつまり「もう会社であなたの面倒を一生見るのは無理だから自分でなんとかしてね」という宣言に他なりません。

自分のビジネスを持つといってもあまりイメージが湧かないかもしれませんが、今の時代パソコン一つで起業をすることも可能です。

初期費用や日々のランニングコストもほぼかかりませんし、もちろん借金する必要もありません。

ただ、やはり本を買う、パソコンを買う、セミナーに行くなど学ぶためにはお金がかかるので、多少の自己投資が必要になってきます。

自分でビジネスを持ってそれを安定させることができれば、会社以外の収益源を持てるのでいざという時に困らないでしょうし、それに給料をもらうのではなく自分の力だけでお金を稼ぐことができるというのはとんでもなく価値があるスキルです。

僕のメールマガジンではそうした個人がゼロから自分のビジネスを持って起業する方法について詳しく紹介をしているので、もしも興味がある方はぜひ登録をしてみて下さいね。(登録は無理で、プレゼントもあります)

⇒ ティムのメールマガジン

 

まとめ:積極的な自己投資のススメ

というわけで今回はオススメの自己投資の方法や、月に使うべき金額に関して紹介をしてきました。

支出のうち25%も自己投資に使うなんて、なかなか最初は抵抗があると思います。

しかし、支出のほとんどが消費と浪費に充てられていて、未来のために計画的にお金を使っていないと、いつまでたってもその日暮らしの生活から抜け出せません。

お金を増やすためには、やはりお金がかかるもの。

そしてお金とは不思議なことにお金がたくさんある人のところにまた集まってきます。

しっかりとリターンを意識してそれが投資になるように使う必要がありますが、貯金ばかりしていても自分の価値を上げることはできないので、日々の支出の中から少しでも多くのお金を未来のために使ってみましょう。

あなたのお金の使い方が、あなた自身の価値を決めます。

2017年03月17日 | Posted in Finance

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