アフィリエイトの確定申告を青色申告で個人事業主で行う方法

ネットビジネス 青色申告

個人事業主としてネットを使ったビジネスで生計を立てていると毎年2月頃にやってくるのが確定申告。

開業届を出して個人事業主になりたてだったりすると、自分で確定申告をやった経験がないので「一体どうやればいいの?」という状態じゃないかと。

ですが、これはしっかりやっておかないと後で追加徴収がきたりといろいろとトラブルが生じます。

今後も個人事業主or法人化してビジネスを展開していこうと思うならなおさらです。

ということで今回は個人事業主でネットからの収入がある場合の確定申告のやり方を実際に2016年に青色申告でやった僕が解説をしてみました。

イメージしているほど難しくないと思うのでパパっとやっちゃいましょう!

 

ちなみにこちらの記事を読む前にまず以下の記事を読んでいただくと理解が早いと思います。

⇒ 【初心者向け】アフィリエイトの確定申告が必要な人と必要でない人

「そもそもアフィリエイトって確定申告の必要あるの?」とか「副業でやっている場合はどうしらいいの?」というところから解説しているので、まだの方はぜひご覧ください。

 

アフィリエイトで確定申告が必要な人

ネットビジネスで確定申告が必要な人とそうでない人

本業であれ副業であれ、アフィリエイトなどを通じてネットからの収益が一定額以上ある場合は毎年3月15日までに税務署に書類を提出して、前年度の利益を申告する(確定申告)必要があります。

ただし必要なのは売上ではなくて、「所得」が一定以上ある場合。

所得(収入)= 売上 − 経費

アドセンスやASPで儲かった「売上」から、サーバ代金やドメイン料金などの「経費」を引いた「所得」が

副業の場合:年間で20万円以上

専業の場合:年間で38万円以上

だと確定申告をする必要があります。

⇒ 【初心者向け】アフィリエイトの確定申告が必要な人と必要でない人

 

で、もしも確定申告をする必要があるとなった場合には「青色申告と「白色申告の2つの方法があります。

 

青色申告と白色申告

確定申告をする際には青色申告と白色申告の2つの方法がありますが、それぞれの違いは以下です。

白色申告:税金の控除が少ない

青色申告:税金の控除が最大で65万

当然ながら払う税金は安いほうがいいので、できるなら青色申告を使いたいですよね。

しかし、青色申告をするためには個人事業主としての開業届を出す必要があります。

会社で普通に働いているのに開業届を出すと、たとえ職を失っても「開業しているから失業してない」とみなされて失業手当が下りない可能性大ですし、そもそも就業規則的に無理な方も多いことでしょう。

よって、青色申告か白色申告かは、例外もありますが基本的には以下の基準で選ぶと良いです。

副業でやっている方:白色申告

専業でやっている方:青色申告

アフィリエイトだけで生計が立てられるくらい(年間で300~400万とか儲かっている)なら就業規則と相談しつつ開業届を出してもいいと思いますが、それ以外であれば副業の方なら白色申告にするのがオススメです。

今回は専業でやっていて青色申告を提出する場合の手順についてご説明していきます。

 

個人事業主で青色申告をするための事前準備

開業届を出してない人はまずこれを提出

青色申告はそもそも開業届を提出して個人事業主にならないと使うことができません。

よって、これがまだの方は自分の住民票が登録されている市町村区の税務署にいって開業届を提出しましょう。(持ち物は印鑑だけで10分くらいで終了します)

ちなみに開業届の提出期限は開業後1カ月以内となっていますが、遅れてもペナルティはありません。

ただ、2カ月を超えて開業日を遡り、かつ確定申告の提出期限(3月15日)より後に開業届を提出した場合、青色申告をしたいと言っても白色申告でしかできないみたいなのでお早めにやっておくことがオススメです。

 

青色申告で必要になる数字

売上の算出

売上を計上するときに重要になるのが計上する日付と勘定科目。

アフィリエイトの場合、アドセンスやASPといったところからの報酬がありますよね。

アドセンスの場合、前月の収益は次の月の 21 日前後にお支払いが行われますが、計上の日付は青色申告の場合「発生主義」で計算します。

白色申告:口座にお金が振り込まれた日(現金主義)

青色申告:お金になることが決まった日(発生主義)

アドセンスの場合は「お金になることが決まった日」、つまりその月の収益が確定するのは

AdSense のお支払いは月単位で行われます。1 か月を通して見積もり収益額が集計され、翌月の初めに収益額が確定すると、[取引] ページの差引残高に反映されます。差引残高がお支払い基準額に到達し、かつお支払いが保留されていない場合、その月の 21 日前後にお支払いが行われます。入金までの具体的な期間は、選択されたお支払い方法によって異なります。

たとえば、6 月中に集計された見積もり収益額については、7 月 3 日までに 6 月 1 日~30 日の確定総収益額を [取引] ページから確認できるようになります。6 月分の収益額とその他の残金は 7 月 21 日にまとめて支払われます。

出典:お支払スケジュール

とあるので、だいたい毎月5日には前月の報酬額が確定しているとみなしていいでしょう。

他のASPから振り込まれた収入がある場合はそちらも「お金になることが決まった日」で計上します。

 

そして、勘定科目についても副業でやっているか専業で個人事業主としてやっているのかによって異なります。

副業:勘定科目は「雑所得」

専業:勘定科目は「売上」

副業の場合はあくまでも副業なので収入の区分としては「雑収入」、専業でやっている場合はそれが自分の事業なので「売上」で記帳します。

今回は個人事業主で青色申告でやる場合なので「売上」の勘定科目を使います。

 

経費の算出

「経費」は上で算出した「売上」を出すためにかかった費用です。

具体的には以下のようなものですね。

[table id=2 /]

一応こんなものが経費として計上できそうという例をご紹介しましたが、ココらへんの線引きはなかなか難しく、最終的には自己責任で経費を計上していくかどうかを判断していきます。

経費にできるかどうかはモノによってかなり違うので迷うものは税理士の方に相談してみましょう。

 

売上 − 経費で所得(利益)が確定

「売上」と「経費」がわかれば、あとはそれを引くだけで「所得」になります。

青色申告の場合はこの額に対して最大で65万円の控除がかかります。

以下のサイトでは売上と経費がわかれば自分がだいたいどれくらいの税金を貼るべきなのかが分かるので計算してみましょう。

⇒ 個人事業主の簡単税金シミュレーション

 

青色申告で提出する書類の作成

青色申告 書類

ここまでで売上と経費の計算をし、所得と納める税金の額が分かったわけですが、今度はこれを書類にしていきます。

青色申告の場合は「収支内訳書」と「確定申告書B」というものが必要になり、上で算出した金額をこれに入れていくのです。

用紙は国税庁のページからダウンロードできます。

⇒ 国税庁のページ

 

青色申告書類作成用のオススメ会計ソフト

ですが、正直自分で電卓叩いたりするのってむちゃくちゃ面倒です。

それに10万円以上のPCを新しく買った人などは減価償却もする必要ありますし。

簿記の知識があるならいいのですが、分からない人は絶対に挫折します。

よって、もしも自分で行うのであれば圧倒的に会計ソフトを使うのがオススメです。

僕は去年、青色申告でアフィリエイトの確定申告をしましたが、「やよいの青色申告オンライン」というソフトを使いまして、ほんの3時間くらいで書類を作成し終わりました。

手順にそって入力していくだけで確定申告の書類ができあがるので、あとはそれを印刷して税務署に提出するだけ。

しかも今なら機能全てを初年度1年間無料で使えるキャンペーンを実施中です。

めちゃくちゃ不安なら電話サポートつきのプランも選べますが、これでも初年度は1年間たったの6,480円という安さ。

確定申告で頭を煩わせるのも馬鹿らしいし、税務署の税理士相談も混んでてなかなか使えなさそうならもう会計ソフトを使ってやってしまうのが一番早いと思います。

⇒ やよいの青色申告オンライン

 

会計ソフトを使って書類を作成

やよいの青色申告はログインをするとこんな感じの画面になっています。

やよいの青色申告オンライン

ログインができたら左側のメニューから「確定申告」を選び、次へ。

やよいの青色申告オンライン

あとはこのステップにそって入力をしていけば勝手に書類が出来上がるというわけです。

仕分けも簡単にできます。

やよいの青色申告オンライン

コンピューターが計算するので収支で金額が合わなくなることもなし。

僕は税務署に行ったときに税務署の方に収支のチェックをお願いしたのですが、「これ会計ソフト使ってますよね?であればこのまま提出して大丈夫ですよー」と言われました。

 

税務署へ提出

確定申告書類の提出は毎年3月15日が期限です。

期日までにご自身の住民票がある市町村区で確定申告の用紙を提出しましょう。

また、税務署によっては確定申告の時期になると特別会場が設けられて、その場で税務署の人に教えてもらいながら一緒に確定申告書類を作れます。

ですが、むちゃくちゃ混みますし、自分でソフトを使って作ったほうがはるかに時間の節約になるのでそのほうがオススメです。

 

領収書類は絶対に保存!

それから経費に関して、領収書類は必ず年ごとにまとめて紙で取っておきましょう。

個人事業主では白色申告の場合は5年、青色申告の場合は7年間、領収書を保存することが定められています。

何かあって税務署の人に言われたときに経費で落としたものの領収書がないと経費として認められなくなっちゃうので注意です。

なお、保存期間の起算点は、確定申告の期限日で、領収書の発行日ではありません。

 

まとめ:確定申告はお早めに

ということで今回はアフィリエイト収入を個人事業主として青色申告で確定申告する場合について解説してみました。

一応解説しては見たものの、多分ここで書いていること以外にも気になることとかいろいろと出てくるんじゃないかと思います。

そうした場合は税務署に電話で相談したら答えてくれるのでそっちに聞いてみましょう。

ただし確定申告ピークの2月〜3月だと混んでて使えない可能性も高いので、確定申告は1月あたりから準備をするのがオススメです。

みんな結局自分の仕事が忙しくてギリギリになっちゃうんですよねー。(とか言ってる僕も去年はわりとギリギリでした笑)

早く済ませるに越したことはないので今年は1月あたりから準備しようと思います。

2018年01月07日 | Posted in Finance

Related Posts