相手の自己重要感を高める5つの方法丨恋愛や人間関係で使える言葉

自己重要感

人間誰しも、人から大切にされたいと思うもの。

自分が大切にされていると感じれば、やはりその方から何か頼み事をされた時には進んで力になってあげたいと思いますよね。

そこで今回は「相手の自己重要感を高める5つの方法」ということで紹介をしてみました。

自己重要感をうまく高めることができれば自分の主張や頼み事を聞いてもらいやすくなり、セールスや恋愛においても抜群の効果を発揮します。

 

自己重要感とは?

自己重要感とは、要するに「自分が大切にされている」と感じることです。

人間は誰しも「他人に認めてられたい」「他人から大切にされたい」という欲求を持っています。

例えば、他の人にはそんなことしないのに自分にだけは何を言っても頭ごなしに叱ってくる上司がいると「自分はこの人からないがしろにされている」と感じ、その人に対して決して良い印象は持たないはずです。

逆に、いつも自分にだけこっそり割引をしてくれたり、メニューにはない素敵な料理を振る舞ってくれるお店があったら自分は大切にされいると感じ、「またここに来たい」と思いますよね。

このように相手の自己重要感を高めてあげることで人間関係がスムーズにいくようになります。

ちなみに自分が「自分はすごい」「自分ができる」と感じることに対しては「自己肯定感を満たす」、相手に対して「自分は大切にされている」と感じてもらうことに対しては「自己重要感を満たす」というように使われることが多いみたいです。

 

相手の自己重要感を高めることのメリット

自分の主張や頼みを聞いてもらいやすくなる

「自分はこの人に大切にされている」と感じれば、それだけ「自分もお返しにこの人のことを大切にしてあげたい」という返報性の原理が無意識に働きます。

よって、相手の自己重要感を満たすことができれば、それだけ自分の主張や頼みが通りやすくなります。

自分のことを理解してくれている人からの頼みはなかなか断れない、それどころか進んで力になってあげたいと思いますよね。

 

恋愛に使える

自分の主張や頼みが通りやすくなりることに派生して、恋愛でも意中の人と良い関係を築くのにも使えます。

誰でも「この人は自分のことを理解してくれている」「自分はこの人から大切にされている」と思える異性と付き合いたいはずです。

相手を一人の人間として尊敬し、その存在を尊重していることがしっかりと伝われば、恋愛においても有利になることは間違いありません。

 

セールスの成約率が上がる

また、仕事で営業をする機会が多い方であれば取引相手の関係が良好になればそれだけセールス時の成約率も上がるでしょう。

その商品自体のスペックやサービスの内容ももちろん重要ですが、やはりお客さんから「他でもないあなたから買いたい」と思ってもらうことのほうがより重要です。

「値段が安い」「性能が高い」などの機能面の価値はそれよりも高い価値を持つライバルが出てきたらそれで自分の価値は下がってしまいますが、「好き」という感情面の価値はその人特有のものでライバルの存在とは無関係です。

あなたも仕事ができるけど人への思いやりが全くない上司と、仕事はそんなにできないけどいつも思いやりを持って接してくれる上司だったら後者のほうの命令に従いたいと思うはずです。

こうした感情面での価値を満たすには、まずは相手の自己重要感を高めることが大事です。

 

相手の自己重要感を高める5つの方法丨恋愛や人間関係で使える言葉

それでは以下で、「相手の自己重要感を高める5つの方法」について紹介をしていきます。

ここに書いてあることはどれか一つだけを個別に実行するのではなく、会話の中で全て取り入れていきたい方法です。

 

 相手の話を聞く

「もっと話を聞かせて下さい」
「それでどうなったんですか?」
「本当ですか?」

人間は基本的に自分のことに一番興味があります。

というよりそれ以外にはほとんど興味がありません。

あなたも自分が誰かに笑わせてもらったことより、自分が誰かを笑わせたことのほうがよく覚えているのではないでしょうか。

だからこそ、まずは相手の話をよく聞くこと、特に良いのが相手の得意なことや興味関心があることに関しての話を聞くことです。

得意なことや興味関心があることについて詳しく話していると、頭の中が好きな事で埋め尽くされていきます。

自分が好きなことに関して話していると時間を忘れてついつい喋りすぎてしまいがちですよね。

相手の興味関心があることに関してしっかりと話を聞いてあげると、不思議なことにそれがいつの間にか「あなたと話している=快」と脳が勝手に錯覚をします。

結果、あなたといると自己重要感が満たされると感じてもらえるわけです。

この時、相槌を打つことはもちろんですが、体を乗り出すなどして耳だけではなく体で相手の話を聞いて、相手の話に関心を持っていることをアピールをしましょう。(もちろんしっかりと話も聞かないといけませんよ!)

 

肯定する

「すごいですね!」
「さすが!」
「なるほど」

話を聞く時はまずしっかりと相手のことを肯定してあげましょう。

自分の話をよく聞いてくれて、さらに共感してくれていると感じれば、それだけ相手も喋りやすいはずです。

頭からいきなり「それは違う」「いや、俺はこう思う」と否定してくる人もいますが、そうした間違いを指摘する場合もまずは肯定から入ったほうがその後の自分の指摘を聞いてもらいやすくなります。

誰でも頭ごなしに否定されたらそれだけで心の壁を作ってしまい、それ以降の話など耳に入ってこないはずです。

決して否定をするなとは言いませんし、間違っていると思う部分はきちんと指摘してあげるべきと思いますが、まずは相手の主張を認めて、しっかりと理解したことを伝えましょう。

 

相手の興味関心を押さえる

肯定するのは確かに大事ですが、あまりあからさまになんでも肯定していると逆に変です。

そこで、相手が頑張っていることや相手が力を入れていると思われる部分を探してそこをしっかり肯定してあげると自然な形になりやすいです。

例えば、あなたが小学生の頃からずっと野球をやっていて、学生時代にはなかなかの成績も修めたことがあり、社会人になった今でも社会人野球でプレーをしているとしましょう。

この時、あなたにとって野球とはまさに人生と歩んできたスポーツなわけですから、あなたがこれまでに野球で積み重ねてきた功績や野球から得られた教訓について認めてくれる人がいたらかなり嬉しいのではないでしょうか。

人間誰しも、自分が一生懸命やってきて「これだけは人に誇れる!」というものがあるはずです。

そうした相手のツボをうまく探して、その努力に対して十分な敬意を払いましょう。

ちなみに男性の場合は肩書や功績を、女性の場合は性格や身につけているものを褒められると自己重要感が上がりやすい傾向にあります。

 

感性の一致を図る

「実は私も◯◯に興味があるんです!」
「私も◯◯をやっているんです!」

相手の話を聞くのは大事ですが、だからといって自分が何も喋らずに相手にばっかり話させるのもNGです。

相手と自分との共通点を積極的に探して、「自分もあなたと同じです」というアピールを行えると良いでしょう。

海外にいて日本人の人と出会うと、それだけでなんだか親近感が湧きますよね。

特に、マイナーな趣味趣向を持っている人ほどそれに共感をしてくる人は少ないはずなので、そこであなたが「自分もです!」と言えば相手も一気に親近感が湧き「この人は自分のことを理解してくれている」と思ってもらいやすいはずです。

嘘をつくのはもちろんいけませんが、事前に相手の趣味趣向が分かるのであれば可能な限りそのことについてリサーチをして会話を盛り上げるためのカードとして活用していきましょう。

 

「あなただけ」感を出す

「◯◯さんにだけなんですが」
「いつも◯◯さんにはお世話になっているので」

例えばバレンタインデーの日、クラスの他の男子にはあげなくてあなただけにチョコをくれた女子がいたら、あなたはその女子から好かれている(=自分が大切にされている)と確実に思いますよね。

このように「あなただけ」という特別感をうまく出すことができれば相手の自己重要感は一気に高まります。

実はあのApple社もこの方法を取り入れていて、Appleのサポートセンターに製品の故障などに関して電話で問い合わせをすると「いつもAppleの製品をご愛用頂いている◯◯様には」といった文言がよく使われます。

これを言おうが言わまいが、こちらに対するサポート内容に変わりはないはずですが、あえてその文言をつけることで「いつも使ってくれているあなただけに」という特別感を演出しているのです。

はがきやE-mailなどのダイレクトメールでもよく使われている手法ですね。

 

まとめ:まずは相手への敬意を持つこと

ということで今回は相手の自己重要感を高める5つの方法ということで紹介をしてきました。

  • 相手の話を聞く
  • 肯定する
  • 相手の興味関心を押さえる
  • 感性の一致を図る
  • 「あなただけ」感を出す

テクニック的な部分について紹介をしてきましたが、まず何よりも重要なのは相手を一人の人間として捉えて、きちんと敬意を払うこと。

細かいテクニックばかり追いかけて、その裏にある本質的な部分をしっかり理解しないでおくと簡単にメッキが剥がれていきます。

決して他人を意のままにコントロールしようとは思わないようにしましょう。

そうした下心は自分でも気付かないうちにどこかで出てしまい、簡単に見破られます。

セールスでも恋愛でも、うまくいっている人は必ずそうした相手に対する敬意を持った上でこうしたテクニックを実践しているものです。

2017年03月13日 | Posted in Business Skill

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