センス不要!サイトや企画などの良いネーミングの4つの条件とその方法
「ネーミング」とは文字通り、名前を決めることです。
自分のサイトを立ち上げたり新しい企画を考えたりする時は誰もが悩むポイントですね。
「名は体を表す」という言葉通り、名前はそのものを構成する非常に重要な要素です。
今回はこのネーミングをテーマに、Webサイトや企画の名前を考える際に気をつけたい点などを解説してみました。
Contents
ネーミングについて動画で解説
Webサイトのネーミング
おそらく自分のWebサイトを立ち上げる時に多くの人が悩むのがそのサイトの名前をどうするかでしょう。
Webサイトを立ち上げる時はドメインを取得しますが、このドメイン名はなるべくWebサイトの内容と関連するものにしたほうがSEO的にもよく働きます。
GoogleやYoutubeも”google.co.jpや”youtube.com”というようにWebサイトの名前を冠したドメインを使っていますね。
また、単純に良いネーミングを思いつけると愛着が湧きやすいです。
愛着が湧けばモチベーションを高めることにも繋がりますし、思わず自分でも「センスがいいなあ」と思うような名前を付けられたら、きっと記事を更新してサイトのコンテンツを充実させていくことがとても楽しくなるでしょう。
良いネーミングを思いつく方法
良いネーミングを思いつくにはとにかくたくさんの候補を挙げることが大前提です。
僕の知っている起業家さんも自分の企画を考えるときは50個ほど候補を出して、その中から1つを選ぶと言っていました。
たくさんのネーミング候補を出す際にはブレインダンプをしましょう。
20~30分くらいのブレインダンプを1週間の周期くらいで何回かやって見るのがオススメです。
そして、「これだ!」と思えるものが出てくるまでとことんやること。
日本語には「腑に落ちる」という表現がありますが、自分でも「センスがいいなあ」と思えるようなネーミングが浮かんだ時はまさに「腹に落ちる」という感覚があるはずです。
この感覚がでるまで妥協せずに徹底的にアイデアを出していきましょう。
また普段生活をしている時も「なぜこの商品はこの名前なんだろう?」と意識する癖をつけるとより良いネーミングが浮かびやすくなります。
その際はとくに売れている商品やサービスを参考にすると良いですね。
売れている商品はサービスというのは多くの場合、人々の五感を刺激するような優れたネーミングも持ち合わせています。
良いネーミングの4つの条件
それではここからは優れたネーミングを行う際の最低限の注意点について解説していきます。
ここに挙げたものは絶対ではありませんが、世の中で売れている商品などを見るとここにある原則がよく守られているものが多いです。
読みやすく覚えやすい
ネーミングをする際はなるべくシンプルにして、難しくて読みにくい漢字などは控えましょう。
今や緑茶の代名詞となった「お〜いお茶」ですが、実は昔は「缶入り煎茶」という名前の商品でした。
しかしながらこの「煎茶(せんちゃ)」というのが「まえちゃ」や「ぜんちゃ」というように誤読されてしまいうまく浸透しませんでした。
そこでこの商品の名前を「お〜いお茶」に変更したところなんと発売4年後の改名で、売り上げは6倍近くの40億円に伸びたという結果に。
もちろんネーミング以外の要素も絡んでいるとは思いますが、同様の事例は他の会社でも過去に何度もあって、それ故に企業は新しくリリースする商品のネーミングについてはかなり慎重になっています。
また、もしも名前が長くなってしまう場合は、簡単に略すことができるかどうかを考慮してみましょう。
圧倒的な世界ブランドの「ルイヴィトン」も日本ではよく「ヴィトン」と呼ばれていますね。
世界最大の一般消費財メーカーの”P&G”も正式には「プロクター・アンド・ギャンブル(The Procter & Gamble Company)」ですが、長いので頭文字だけをとって略されています。
日本人は特になんでも略す傾向にあるので、仮に長くなってしまっても直感的に略すことができるのであればそこまで問題ではありません。
イメージが湧きやすい
「それを読んだけでだいたい何なのか想像がつく」くらい直感的であるということはかなり重要です。
例えばApple社の製品。
Appleの製品は、”iPhone”、”iPad”、”iMac”のように頭に”i”がついていて、それを見ただけでこれがAppleの製品なんだということがすぐ分かります。
さらにこの”i”というのもポイントで、”i”は”Internet”のようにIT関連のイメージを想起させます。
“LINE”や”Facebook”といった人気サービスもその名前と機能が一致していて非常に分かりやすいですね。
ファッションや楽器などの老舗ブランドではよくありますが、もしも”Facebook”の名前が”Zuckerberg”というように創始者の名前になっていたら、ここまで世界中で使用されるサービスにはなっていなかったはずです。
またイメージを考える際は「何か他のものがイメージされないか」と考えることも重要です。
トヨタの車種で世界的ブランドの”LEXUS”は、当初は”Alexis(アレクシス)”という名前が最有力候補となっていました。
しかし、車のイメージよりも、1980年代に放映されていた”Dynasty”という人気ドラマの”Alexis Carrington”というキャラクターのイメージが連想されるという懸念があったためにこれを辞めて最終的に”LEXUS”としたのです。
自分の信念や理念と関連している
自分の信念や理念と関連している名前は「強い」です。
自分の信念や理念を名前に込めることで無意識のうちにその信念に沿った情報発信ができるようになります。
例えば、”Softbank”という名前の由来は「ソフトウエアの銀行として、情報化社会のインフラストラクチャー(社会的な基盤)の役割を担う存在になる」という決意が込められています。
実はロゴのデザインも坂本龍馬の海援隊をモチーフにしていたりして、「革命の象徴」としてのイメージを大事にしています。
他の誰も使っていない
そしてこれが一番大事。
ネーミングをする時は他の誰もその名前を使っていないことを検索エンジンで調べて確認しましょう。
ネーミングはあなたの独自性を出すため、ブランドを築くために行うので、すでにその名前を使っている人がいたらブランドの価値が下がってしまいます。
ただし、同じ業界でその名前を使っている人がいないのでればOKな場合もあります。
例えば”Apple”という名前はその単語自体は英語を始めて習う人が一番最初に覚えるくらいメジャーな単語ですが、コンピューターの会社でこの名前を使っているのはあの”Apple”だけです。
まとめ
ということで今回はネーミングについて解説をしてみました。
ポイントは以下の4つです。
- 読みやすく覚えやすい
- イメージが湧きやすい
- 自分の信念や理念と関連している
- 他の誰も使っていない
ネーミングはほんとうに気を遣うところで、僕もこのWebサイトの名前を考えるのに1ヶ月くらいかかった経験があります。
名前が決まるとその周縁のイメージもかなり具体性を帯びてきて、一気にコンセプト作りが進みますので、ぜひここの部分は時間をかけて取り組んでみて下さい。