Prezi NextとClassicの違いまとめ|使い分けについても紹介
日本でもその存在がメジャーになりつつある次世代プレゼンテーションソフト・”Prezi(プレジ)”。
そんなPreziから2017年の4月より新たなサービスが誕生しました!
その名も“Prezi Next”。
これにより従来より使われていたPreziは”Prezi Classic“に名称が変更。
今回は早速、そんな新しくリリースされた新サービスのPrezi Nextについて従来のPreziとの違いを踏まえながら解説をしてみました。
※追記(2017/7/29)
Preziの新規登録者は”Prezi Next”でしか新規登録ができなくなり、この記事で紹介している”Prezi Classic”(従来のPrezi)は使えなくなったようです。
新規でPreziを使う方は”Prezi Next”をご使用下さい。
※追記(2017/9/5)
Prezi NextではPrezi Classicのようにオブジェクトの回転ができなくなったと思っていましたが、alt + Ctrlを押しながらドラッグをすればPrezi Nextでもオブジェクトの回転は可能です。(Macならcommandを押しながらドラッグ)
Prezi特有のギュイーンと視点が移動するアニメーションも使用できます。
Contents
Preziとは?
「そもそもPreziって一体何?」という人もまだ日本には多いハズですので、まずはそのことについて軽く触れておきましょう。
言葉で説明をするよりも見て頂くほうが早いので、まずはこちらをご覧下さい。
※最初はロードに少し時間がかかります。
「次世代のプレゼンテーションソフト」
こんなふうに言われるのも決して大げさではないことが分かるのではないでしょうか?
ぎゅいーんと迫ったり、離れたり、あっちへいったりこっちへいったりでまさに自由自在!
Preziは、元々はハンガリーの会社が2009年に始めたサービスで、2012年より待望の日本語化がされました。
今現在海外を始めとして人気が急上昇中のソフトで、どれくらい人気なのかというと全世界で6000万人のユーザー(2015年12月現在)がいて、米国企業の売上高上位500社の75%で採用されているくらい。
しかもこれは爆発的に増えていて、Preziの公式の発表によれば2017年4月時点で全世界で8500万人に増えたそうです。
パワーポイントとの違いなど詳しくは以下の記事で紹介しているので、興味がある方はぜひ御覧ください。
⇒ Preziとは?パワポに次ぐブレイク間近の次世代プレゼンソフト!
Prezi NextとClassicの違いまとめ
さて、Preziに関する大まかな説明が済んだところで、今回の本題であるPrezi Nextの話題へと移りましょう。
上の動画はPreziが公式で発表しているPrezi Nextの特徴について紹介した動画です。
この動画によればPrezi Nextの基本的な特徴は”Create“、”Present“、”Analyze“の3つ。
今回はこれに加えて僕自身がPrezi Nextを使っていて気づいたPrezi Classic(従来のPrezi)との違いついてまとめてみました。
テンプレート
PreziではPowerPointと同じように最初の時点でテンプレートが用意されているので、その中から自分の好きなものを選んで使うことができます。
そしてPrezi Nextではこんな感じです。
どちらもテンプレートが豊富にあることは違いないのですが、Prezi ClassicとPrezi Nextでは後述する機能の違いから用意されているテンプレートを新調。
より豊富なテンプレートの中から選べるようになっています。
トピック機能
Prezi Nextで一番変わったなと思うのが、このトピック機能。
従来のPreziでは「パス」という機能を使って画面が遷移する順番を決めていましたが、Prezi Nextではこれが「トピック」となりました。
この機能、どんな機能なのかというと従来のPreziでは
- パス1⇒パス2⇒パス3
って感じに画面が遷移していっていたのが
- トピック1
- サブトピック1
- サブトピック2
- トピック2
- サブトピック3
- サブトピック4
って感じで枝分かれをさせることができるんですね。
こんな具合にサブトピックを追加することも簡単。
これによりプレゼンをより体系的に仕上げることが可能になりました。
しかし、代わりになくなったのがPrezi特有のぐるっと回る機能。
従来のPreziではこんな感じでフレームを用意して、このフレームを自由に傾けることで画面が遷移する時にぐるっと回る機能がついていました。
しかし、Prezi Nextではオブジェクトを縦向きにしか設置することができなくなったので、画面が遷移する時にぐるっと回転することはありません。
※追記(2017/9/5)
Prezi NextではPrezi Classicのようにオブジェクトの回転ができなくなったと思っていましたが、alt + Ctrlを押しながらドラッグをすればPrezi Nextでもオブジェクトの回転は可能です。(Macならcommandを押しながらドラッグ)
Prezi特有のギュイーンと視点が移動するアニメーションも使用できます。
Conversational Presenting機能
それからトピック機能が追加されたことによって可能になったのが、Prezi曰く“Conversational Presenting”機能。
この機能が主に活躍すると思われるのはプレゼンテーションが終わった後の質疑応答の部分で、オーディエンスがプレゼンを聞いていて気になった部分にすぐにびゅーんと飛んで該当箇所を表示することができます。
これは従来のPreziでもこれは可能だったのですが、パスをたくさん設定しているとなんかゴチャゴチャになってしまってうまく自分が表示させたい部分をピンポイントで表示させるのが難しかったんですね。
その点、Prezi Nextでは「パス」ではなく「トピック」という概念で構成されているのでピンポイントで自分が表示したい画面に移動させることができます。
もしくは”Conversational”という名前の通り、プレゼン時のオーディエンスの反応やどんな人が見ているのかによってアドリブでプレゼンの順序を変えてしまうことも可能です。
日本ではこうして即席でプレゼン内容を変えるようなプレゼンターは少ないでしょうが、おそらくこの機能本来の使い方はこれでしょうね。
使えるアイコンとシンボルの数
また、現在のところPrezi Nextで使えるアイコンとシンボルの数は従来のPreziで使えるものよりかなり少ないです。
多分まだリリースされたばかりだからでしょうが、アイコンについてはもっと充実させて欲しいですね。
カバー機能
さらに先程のGIF動画でお分かり頂けたと思いますが、Prezi Nextではそのトピックに移動するまでにトピックの中身が見えないように隠しておける機能が搭載されています。
画面が移動する前に、遷移先の内容が見えてしまうとPreziのワクワク感がなくなってしまうので、こうした機能があると嬉しいですね。
コメント機能
Prezi NextではMicrosoftのWordのようにコメントを挿入することが可能になりました。
このコメントはトピックやテキストなど全てのオブジェクトごとにすることが可能です。
Preziはクラウド型のソフトで、プロジェクトのメンバー全員で共有してそれぞれが手直するような使い方も想定しているので、こうしたコメント機能があるのはありがたいですね。
Analytics機能
Preziの料金プランは以下のような感じ。
これはPrezi ClassicとPrezi Nextで共通で、Prezi Nextがリリースされた後にアナリティクスの機能が追加され、その分プレミアムプランの料金が上がりました。
Preziってクラウド型のサービスな上に、元々の発想が「素晴らしいプレゼンはみんなで共有しよう」というところから始まっているので、Preziで作ったプレゼンは普通にWeb上で公開される仕組みになっています。(有料プランなら非公開が可能)
そして、プレミアムプランに申し込めば自分のPreziのプレゼンが誰にどの部分をどれくらいの時間見られているのか分析することが可能です。
PowerPointとは違ってクラウド型のプレゼンテーションソフトだからこその強みですね!
Prezi NextとPrezi Classicの使い分けは?
簡単にPrezi Nextを使ってみた感想としては、Prezi Nextのほうがより形式が決まったプレゼンに向いていて、従来のPreziのほうがより自由度が高いと感じました。
というのもPrezi Nextは確かにPreziでお決まりの画面がぐいーんと移動する機能はついているのですが、オブジェクトの設置方法が縦のみ、つまり従来のPreziであった画面がぐるっと回る機能がなくなったんですよね。
トピックからトピックへとただ移動するという感じになっているので、PowerPointよりもちょっと自由度が高いくらい。
- Prezi Classic
- Prezi Next
- PowerPoint(Keynote)
の順番で自由度が高いって感じです。
よって、
- 「真っ白なキャンパスに自分だけの世界を作る!」って感じで自由自在にプレゼンするならPrezi Classic
- それほどダイナミックさを求めずにある程度の秩序がある中でより視覚的なプレゼンをするならPrezi Next
という使い分けになるのかなと思います。
まあ従来のPreziってあまりにも自由度が高く、画面が回転する度に目が回るみたいな人もいるので、それに対応した形なのかなと個人的には思います。
まとめ:Preziでプレゼンをダイナミックに
ということで今回は従来のPreziであるPrezi Classicと新サービスであるPrezi Nextの違いについて比較をしてみました。
- テンプレート
- トピック機能
- Conventional Presenting機能
- 使えるアイコンとシンボルの数
- カバー機能
- コメント機能
- Analytics機能
今のところはこうした機能が従来と違う部分ですが、何分まだリリースされたばかりですので、これからユーザーの声を反映させてどんどん機能が追加されたりすると思われます。
ただ両者の違いを見てみると決して「Prezi Nextがリリースしたから、Prezi Classicはなくなる」ということではないでしょう。
Preziは自由度が高い分、シナリオやオーディエンスをあっと驚かせるための仕掛けを考えるのが大変ですが、そんな時はPrezi Nextを使ってみると良いかもしれませんね。
追記(2017/7/29)
Preziの新規登録者は”Prezi Next”でしか新規登録ができなくなり、この記事で紹介している”Prezi Classic”(従来のPrezi)は使えなくなったようです。
新規でPreziを使う方は”Prezi Next”をご使用下さい。
追記(2017/9/5)
Prezi NextではPrezi Classicのようにオブジェクトの回転ができなくなったと思っていましたが、alt + Ctrlを押しながらドラッグをすればPrezi Nextでもオブジェクトの回転は可能です。(Macならcommandを押しながらドラッグ)
Prezi特有のギュイーンと視点が移動するアニメーションも使用できます。