清水富美加の引退は幸福の科学の広告塔になるよう仕組まれたのか?

清水富美加 広告塔 仕組まれた

女優の清水富美加さんが突然幸福の科学への出家をすることを表明し、芸能界が騒然となっていますね。

おそらくこの2017年上半期において芸能界で最もインパクトがあるニュースになると思いますが、僕が個人的に気になったのがタレントの小倉智昭さんがこの件に関して「広告塔になっているような辞め方」と語ったこと。

今回の件、小倉智昭さんが言うとおり、僕もどうしても清水富美加さんの出家が幸福の科学のマーケティングの一環として使われたようにしか思えません。

 

清水富美加の引退・出家は幸福の科学に広告塔になるよう仕組まれたものだった?

芸能界を震撼させた突然の清水富美加さんによる出家騒動。

清水富美加さんは『まれ』『家政夫のミタゾノ』といった作品にも出演しており、今芸能界で最も勢いのある女優さんの一人です。

これから次のクールでのドラマの主演や、人気マンガの実写映画でヒロインを務めることが決まっていたのですが、それらを全て捨てていきなりの出家宣言

これにはニュースを見て驚いた人がほとんどでしょう。

 

出家宣言をするにあたって清水富美加さんは直筆でメッセージを書いており、その中で出家の理由として

約8年、このお仕事をさせていただきましたが、その中でお仕事の内容に心がおいつかない部分があり、しっかりとした生活が送れず。毎日がギリギリの状態でした。

と語っています。

より詳細な理由については幸福の科学の代理人から説明がありましたが、今回の騒動に関して、僕は清水富美加さんの気持ちとは別に、幸福の科学による「清水富美加を広告塔にして信者を集めよう」という思惑があったと見ています。

 

幸福の科学による見事なマーケティング手法

実は幸福の科学の総裁である大川隆法氏は、東京大学文科一類を卒業し、あの総合商社のトーメン(現豊田通商)に勤めていたエリート中のエリート。

ニューヨークでの勤務経験もあり、英語も堪能です。

こうした方が総裁を務めていることもあってなのか、幸福の科学によるマーケティングは実に見事。

ここでは今回の件とも絡めて幸福の科学のマーケティング手法を僕なりに分析してみました。

 

清水富美加という”権威”の利用

今回の件で、幸福の科学が水富美加という有名人のネームバリューを得られるのは誰がどう見ても明らか。

  • 「出家」という宗教的な単語を使って話題性を持たせる
  • 新しいTwitterアカウントIDが”sengen777″で、法名である「千眼美子」と大川隆法氏の生誕日である7月7日にちなんだ幸福の科学では神聖な数字を使っている
  • 今後、清水富美加は芸能活動は引退をせずに、幸福の科学の先導者として活動する

こうしたことはマーケティングの分野では「権威(authority)の利用」とも言われています。

よく通販番組で「あの有名人も愛用している」という魅せ方をするように、こうして「あの清水富美加も信仰している宗教」という名目を得て、信者の数を増やしていこうとしているのはないでしょうか。

 

レプロエンタテインメントという”共通の敵”の設定

清水富美加さんの所属事務所であるレプロエンタテインメントは以前、能年玲奈さんの独立騒動で話題になったところで、以前から「レプロはブラック」という噂がちらほらありました。

今回、幸福の科学はこうしたレプロエンタテインメントにまつわる悪い噂を利用。

  • 月の給料が5万円
  • 信条的に意にそぐわない仕事の強制
  • 仕事を断れば干されるという恐怖

といったレプロの闇を暴いて完全に悪者扱いにし、出家するのも当然という空気感を作ろうとしています。

しかも、清水富美加さんが今後しばらくの間芸能活動が困難なことを示すための医師による診断書も2枚用意。

あまりにも用意が周到すぎると思うのは僕だけでしょうか?

 

芸能系と絡めた本の出版

大川隆法氏は幸福の科学の系列会社である「幸福の科学出版」にて坂本龍馬など歴史上の人物や偉人、存命中の有名政治家の守護霊を自分に憑依させて語った内容を次々と出版する「霊言シリーズ」という本で有名でもあります。

その数なんと国内だけで2100書超にもなり、この発行点数の多さから2010年には年間・最多発刊書籍のギネス世界記録に認定されました。

そしてこの霊験シリーズでよく扱われているのが芸能系のネタ。

あの「逃げ恥」で有名になった星野源さんや、歴史的な大ヒットを記録した「君の名は。」、北川景子さんとご結婚されたDAIGOさんなどをスピリチュアルの観点から語るという内容で数々の本を出版しています。

他にも木村拓哉、イチロー、AKB48、小池百合子都知事などなどその時々のトレンドに合わせてたくさんの本が。

芸能系であれば本のネタは尽きませんし、宗教というとっつきにくい話題を芸能系のネタと絡めることで多くの人の目に触れるように工夫をしているのでしょう。

 

SNSや動画メディアの活用

さらに幸福の科学はYoutubeで幸福の科学 HAPPY SCIENCE 公式チャンネルというチャンネルを開設して積極的にメディアを活用しており、登録者は約9000人います。(2017年2月時点)

どの動画もサムネイルにも凝って、なかなか動画としてのクオリティーも高く、数千〜数万回は再生されています。

内容は大川隆法氏へのインタビューが中心となっていますが、このようにして情報発信をすることで「何をやってるのかよく分からない」という宗教団体の怪しさを払拭しようとしているのでしょう。

もちろんTwitterやFacebookのアカウントも持っていて、日々積極的に情報発信をしています。

 

まとめ

こうした積極的なマーケティング手法が功を奏しているのか、幸福の科学は18万2200ある日本の宗教法人のうち信者数でトップを誇り、あの創価学会を押さえて1200万人の信者を抱えています。(2017年2月時点)

日本には宗教の自由があるので個人が何を信じるのか、ここでとやかく言うつもりは毛頭ありませんが、一つ言えるのは幸福の科学のマーケティングは非常に見事だということです。

今回の騒動がいきつく先はどうなるのかは分かりませんが、少なくとも清水富美加というビッグネームで一躍注目をされた幸福の科学はまたその信者を増やしていくことでしょう。

2017年02月15日 | Posted in Marketing

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