ノマドとは?ノマドの4つの種類とフリーランスとの違いを簡単に解説!

ノマド

最近、会社などの組織にとらわれずに働く「ノマド」という言葉。

この言葉が日本に浸透してからもうけっこう経ちますがノマドノマドとは言いつつもそれを指す定義は人によって異なっていて、同じノマドの話をしているはずなのに全く話が咬み合わないなんてことも。

そこで、今回はそんな「ノマド」という言葉を4つの種類に分けて解説、さらに「フリーランスとはどう違う?」という疑問についても僕の見解を述べてみました。

このようにしてカテゴライズをすれば、ノマドという言葉についての理解が進むと思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

ノマドとは?

“Nomad(ノマド)”とは英語で「遊牧民」を意味する言葉。

英英辞書をひいてみると、

“a member of a people who have no permanent home but move about according to the seasons”
(特定の居場所を持たずに季節によって移動を繰り返す人々の集団)

出典:Be.com

とあります。

まさにこの定義通り、僕たちが普段「遊牧民」と聞くと、ラクダや馬などを放牧し、各地を移動しながら生活を営んでいる民族という印象を思うかべますね。

現在もモンゴルにはこういった方たちが暮らしています。

ノマド

元々は「ノマド」とはこのような移動民族を指す言葉でしたが、最近ではこうした「特定の居場所を持たずに季節によって移動を繰り返す人々」という意味から転じて、

IT機器を駆使してオフィスだけでなく様々な場所で仕事をする新しいワークスタイルを指す言葉

出典:コトバンク

といった「場所に縛られずに自由に働く人々」という意味で使われるようになりました。

  • ノマドワーカー
  • ノマドワーキング
  • デジタルノマド

これはまさにそういった意味で「ノマド」という言葉が使われている例ですね。

 

ノマドの4つの種類

しかながら、一口にノマドとはいってもそのスタイルは様々。

完全に会社などの組織から開放されて世界中を旅しながらパソコン一つで働いている人や、フリーランスとして一定期間だけ雇われてスタバなどのカフェを使って仕事をしている人。

またGoogleといったグローバルIT企業に勤めている人は特定の企業に属しながらもオフィスには出社せずに自分の好きな国に居を構えて働いているという場合もあります。

このようにノマドでも様々な種類があるのです。

ノマド 種類

本田直之著『ノマドライフ』より抜粋、一部引用者改訂

僕個人的にはノマドとは上の図のように

  • 特定の組織に属している/属していない
  • 日本/海外

というようにマトリックスを組んで種類分けしています。

一般的に「ノマド」というと「会社に属していない」と思い浮かべがちですが、会社に属していてもノマドというのは存在します。

それでは4つのノマドについて1つずつ見ていきましょう。

 

「特定の組織に属している」×「海外」

こちらは先程のGoogleの社員のように、所属しているのはGoogleの日本支社だが住んでいる場所はシンガポールといった具合です。

別に仕事をするために特定のオフィスにいく必要はないので自分の好きな国に居を構えることができます。

仮に日本から給与をもらっていて、東南アジアなどの物価が安い国に住んでいれば地域差でかなりリッチな生活ができます。

 

「特定の組織に属している」×「日本」

こちらは上の例の国内版。

最近ではオフィスにいちいち出社しなくてもパソコン一つで自宅で仕事ができるということでこういった働き方も増えています。

例えば2015年10月からリクルートホールディングスは在宅ワーク制度を本格的に導入。

出社はだいたい週2~3日のみでそれ以外の日は自宅でパジャマを着たまま仕事に取り組んだり、自分のお気に入りのカフェで仕事をする人もいたようです。

国内の複数の企業の社外取締役を務めているという場合もオフィスを固定していないという意味でこの形に入るでしょう。

こちらの場合も例えば東京の仕事をしているが、住んでいるのは地方という具合にすれば物価の違いで可処分所得が増えます。

 

「特定の組織に属していない」×「日本」

こちらがいわゆる「ノマド」と聞いて多くの人々が思い浮かべる形ですね。

この場合、例えば経営コンサルタントとしてフリーで仕事をしている方が特定のプロジェクトの依頼を受けたり、もしくは最近流行りの「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングのサービスに登録して、特定の依頼を完遂したらまたフリーになるという具合です。

 

「特定の組織に属していない」×「海外」

こちらの場合、「ハイパーノマド」や「ロケーション・インデペンデンス」、「デジタルノマド」などと様々な呼称で呼ばれています。

これはまさしく「ノマド」の本来の意味にふさわしく、組織に縛られずに国を越えて移動を繰り返して自分のビジネスをするというノマドワーカーの究極の形です。

当サイトでは「PC1台で場所や時間といった制約から解放され、ノマドのように自由な生き方を目指す」と謳っていますが、ここで述べている「ノマド」とは基本的にこれら「ハイパーノマド」や「ロケーション・インデペンデンス」を想定しています。

 

ノマドとフリーランスとの違いは?

ではよく混合されがちな「ノマド」と「フリーランス」の違いとはなんなのでしょうか?

「仕事の仕方」という切り口で見るのならばフリーランスは限りなく上の図でいう「組織に属していない」かつ「海外」、「組織に属していない」かつ「日本」という領域にあたります。

しかし、「ノマド」とはその元々の意味からも分かるように「ライフスタイル」を指す言葉に対し、「フリーランス」とは正社員として特定の会社に所属をせずに、仕事単位で契約をする「契約形態」のことを指しています。

フリーランスにあたる日本語は「自由契約」ですね。

「ノマド」が働く場所についての言葉であるのに対して、「フリーランス」は契約の単位に関する言葉です。

仕事単位で企業と契約をするのかはノマドには関係がありませんし、働く場所を転々と移動するかどうかはフリーランスには関係がありません。

よって、場所を転々と変えながら仕事単位で企業と契約してお金を稼いでいるという人たちはノマドとフリーランス、双方の条件を満たしていることになりますね。

 

まとめ

ということで今回は「ノマド」という言葉について簡単にですが、僕の考えを元にその種類やフリーランスとの違いについて語ってみました。

このブログではそうした場所や時間に縛られずに世界中を旅するような生活を送るための方法論について紹介しているので、気になる方はぜひゆっくりしていって下さいね。

2016年07月31日 | Posted in Nomad Style

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